インストール

MyBatis-Spring を使うためには、 mybatis-spring-x.x.x.jar と依存するライブラリをクラスパスに追加するだけで OK です。

Maven をお使いの場合は、 pom.xml に次の dependency を追加してください。

<dependency>
  <groupId>org.mybatis</groupId>
  <artifactId>mybatis-spring</artifactId>
  <version>x.x.x</version>
</dependency>

クイックセットアップ

MyBatis と Spring を組み合わせて使う場合、Spring の Application Context 内に少なくとも SqlSessionFactory と一つ以上の Mapper インターフェイスを定義する必要があります。

MyBatis-Spring では SqlSessionFactory の生成に SqlSessionFactoryBean を使います。この Factory Bean を設定するため、Spring の XML 設定ファイルに次の Bean を追加してください。

<bean id="sqlSessionFactory" class="org.mybatis.spring.SqlSessionFactoryBean">
  <property name="dataSource" ref="dataSource" />
</bean>

SqlSessionFactory が DataSource を必要としている点に注意してください。 どのような DataSource でも構いません。通常の手順で設定してください。

Mapper インターフェイスが次のように定義されている場合...

public interface UserMapper {
  @Select("SELECT * FROM users WHERE id = #{userId}")
  User getUser(@Param("userId") String userId);
} 

MapperFactoryBean を使ってこのインターフェイスを Spring に登録する場合、以下のように設定します。

<bean id="userMapper" class="org.mybatis.spring.mapper.MapperFactoryBean">
  <property name="mapperInterface" value="org.mybatis.spring.sample.mapper.UserMapper" />
  <property name="sqlSessionFactory" ref="sqlSessionFactory" />
</bean>

ここで指定した Mapper は、実装クラスではなく インターフェイス である必要がありますので注意してください。
この例では、アノテーションを使って SQL を指定していますが、Mapper XML ファイルを使うこともできます。

上記のように設定しておけば、あとは他の Spring Bean と同様にビジネス／サービス層のオブジェクトにインジェクト（注入）することができます。 MapperFactoryBean は SqlSession の生成とクローズを行います。
もし Spring のトランザクション内で実行された場合は、トランザクション終了時にセッションがコミットあるいはロールバックされます。 最後にもう一点、全ての例外は Spring の DataAccessException に変換されます。

MyBatis のデータメソッドは、一行だけで実行可能となります。

public class FooServiceImpl implements FooService {

private UserMapper userMapper;

public void setUserMapper(UserMapper userMapper) {
  this.userMapper = userMapper;
}

public User doSomeBusinessStuff(String userId) {
  return this.userMapper.getUser(userId);
}